ブラックジャック(Blackjack)勝負のポイント・楽しみ方①
2016/07/12

ブラックジャックは“連帯ゲーム”
これまで見てきたように、ブラックジャックは「ベーシックストラテジー」にのっとって戦うのが基本です。
確率的にもっとも勝利の可能性を高くする選択肢として、広く知られています(カジノでも配られていたりします)。
しかし、確率は確率。
ヒットとスタンドはプレイヤーが自由に選択できますから、時にはセオリーからはずれるのもいいでしょう。
ただし、カジノに慣れるほど「バカラは個人ゲーム、ブラックジャックは連帯ゲーム」ということがよくわかります。
バカラは他人がどこに賭けても、自分の勝敗には左右しません。
しかしブラックジャックは、前のプレイヤーの「ヒット」か「スタンド」かによって、次に自分に配られるカードに直接影響が出るのです。
自分にとってのベストなカードが、前のプレイヤーがヒットしたためにズレて大負けしてしまうこともあります。
もちろん、その逆もしかりです。
そのため、初心者がブラックジャックのテープルに入って基本戦略に従わずにプレイすると、慣れている客が「ゲームを荒らされた」と感じてしまいます。
1人のプレイヤーの「ヒット&スタンド」が他のプレイヤーの手に影響を与えてしまうからなのです。
そのことはマナーとして覚えておきましょう。
自分の無理なヒットで次のプレイヤーに不利な手が行ってしまった場合など、嫌な顔をされるだけでなく、口で注意されることもあります。
もし基本戦略を知らずに乗り込んだら、なぜ怒られているかがわからずに困惑してしまいますが、きちんと理解したうえでするなら、「自分はツキが来てないから、あえて逆のことをしているんだ」という話もできます。
とにかくブラックジャックをプレイしたいなら、基本戦略のことは覚えておきましょう。
カードカウンティングは禁止!
ブラックジャックでは、次のカードに何が出るかが肝になります。
使用されたカードは、カードシューの後ろに戻さずディスカード(使用しないカード)として別のホルダーに入れられますが、シングルデック(1組52枚)なら、それを覚えておけば次にどのカードが来るかを予想しやすくなります。
しかし、現在のカジノではそういった「カードカウンテイング」(それまでに出たカードを記憶し、残りのカードから次に出るカードを予測すること)は禁止されています。
出たカードをメモにくなどの行為は禁止されているほか、カードカウンテイングによって賭け金額を変えている様子などが監視カメラで確認された場合、出入り禁止などになることもあるので注意しましょう。
ちなみに、皆さんは、『ラスベガスをぶつつぶせ』という映画をご存知でしょうか?
マサチューセッツ工科大学の学生がカードカウンティングによって、膨大な配当を手に入れた“実話”を元に作られた映画です。
この「カードカウンテイング事件」後、カジノはカメラによる監視を強化したりデック数を増やしたりと、対策を徹底させカードカウンターたちを警戒しましたが、予想に反して被害は少なかったようです。
しかし現在でもラスベガスのカジノは毎年MITの新入生の写真を入手しているそうで、このカードカウンティング事件がカジノに与えた衝撃の大きさを物語っています。